第6章・AI コーディングの道具を知る
はじめての1往復:AI エージェントに頼んで、確かめる
ここまでの章で、AI エージェントは道具を使って、ファイルを読み、書き換え、コマンドを動かす、と見てきました。この章では、それが実際の画面ではどう見えるのかを、Claude Code を例に、はじめから終わりまで通して見ます。
頼むのは、練習用の Web ページの見出しを1つ変えるだけの、小さな作業です。それでも、起動する・フォルダーを信頼する・頼む・書き換えを許可する・結果を確かめる・終える、という、毎日の作業と同じ流れが全部出てきます。
図は、実物の Claude Code を、練習用のフォルダーで動かして写した画面をなぞっています。英語の画面は英語のまま描き、説明で日本語に言い換えます。読むだけで大丈夫です。
- この章で見ること
- ターミナルで Claude Code を起動し、フォルダーの信頼に答え、日本語で頼み、許可を求める画面で差分を読んで Yes を選び、ファイルを開いて確かめ、/exit で終えるまでを、画面の順に見ます。最後に、Codex と Antigravity CLI の同じところを並べます。
- 読み終わると
- AI エージェントとの作業の1往復(頼む → 許可する → 確かめる)を、画面の流れとして思い浮かべられる
- 前の章までに知っていること
- 第4章の「AI エージェントは、作業フォルダーの中で、道具を使って作業する」「書き換えやコマンドの前に許可を求めるしくみがある」が分かっていれば読めます。第5章のターミナルを読んでいると、もっと分かりやすくなります。
- 読む時間の目安
- 20分ほど
この章で出てくる言葉
分かる言葉は読み飛ばして構いません。途中で分からない言葉が出たら、ここに戻ってくるか、用語集で探してください。
- 起動
- アプリを動かし始めること。Claude Code は、作業フォルダーへ移ってから、ターミナルで claude と打って起動します。
- フォルダーの信頼(trust・トラスト)
- 初めてのフォルダーで AI エージェントを起動したときに出る「このフォルダーを信頼しますか」の確認。信頼すると、AI がそこのファイルを読み・書き換え・実行できるようになります。自分で作ったものか、信頼できる人のものかを確かめてから答えます。
- セッション
- AI エージェントとの、ひとつながりの会話。Claude Code では起動すると始まり(途中で /clear を使っても新しく始まります)、作業フォルダーごとに保存されるので、終えたあとでも続きから再開できます。新しいセッションは、前の会話を引き継ぎません。
- 許可(承認)
- AI エージェントがファイルを書き換える・コマンドを動かす前に、人に「やってよいか」を聞くしくみと、それに答えること。どこまでを聞かずに任せるかは、権限モードで選べます(第10章)。
- 差分(diff・ディフ)
- 変更の前と後を比べて、変わったところを並べた表示。- の付いた行が消える(消えた)行、+ の付いた行が足される(増えた)行です。Git でも、最後の記録と比べた差分を見られます(第11章)。
- 終了(/exit)
- AI エージェントの画面を閉じて、元のターミナルに戻ること。Claude Code では、入力欄に /exit と打って Enter を押すか、Ctrl キーを押しながら D を2回押します。会話はセッションとして保存され、残ります。
下にスクロールすると、図が1つずつ動いて説明が進みます。見逃したら、スクロールを戻せば同じところが巻き戻ります。図は、しくみを説明するために描いた模式図です。実際のアプリの画面ではありません。
01 / 22
この章では、Claude Code に作業を1つ頼んで、結果を確かめるまでを、画面の順に見ます。流れは6つです。
読むだけで大丈夫です。手元で試すときの入れ方は 公式の Quickstart(外部サイト・新しいタブで開きます) にあります。画面は Claude Code 2.1.301(2026年10月時点)を写しました。
02 / 22
ターミナル(コマンドを文字で打つ画面。第5章)を開いたところです。行の頭の $ の後ろに打ちます。
この教材の図では、行の頭の $ を「ここに打てます」の印にしています(実際の画面の印は、パソコンによって違います)。
03 / 22
まず、作業フォルダーへ移ります。cd は、いま居るフォルダーを変えるコマンドです。
ここでは練習用のフォルダー practice を使います。中には Web ページのファイル index.html が1つだけ入っています。Claude Code は、起動したフォルダーを作業場所にします(第4章)。
04 / 22
claude と打って Enter を押すと、Claude Code が起動します。
初めて起動したときは、この前に、文字の色の選び方・ログイン・注意書きが出ます(この図では省いています)。
05 / 22
初めてのフォルダーでは「このフォルダーを信頼しますか」と聞かれます。最初は No, exit(やめる)が選ばれています。
「Claude Code'll be able to read, edit, and execute files here.」は、ここのファイルを読み・書き換え・実行できるようになる、という意味です。
06 / 22
下向きの矢印のキーで「Yes, I trust this folder」(信頼する)を選び、Enter で決めます。
答えはフォルダーごとに覚えられ、次からは聞かれません。ホームフォルダー(自分の名前のフォルダー)で起動したときだけは、毎回聞かれます。
07 / 22
Claude Code の画面に切り替わりました。いちばん下の、線ではさまれた欄が入力欄です。
ここから始まる、ひとつながりの会話をセッションと呼びます。上の見出しには版と作業フォルダーが出ます(実物には、使っているモデルの名前なども出ます)。
08 / 22
入力欄の下の「auto mode on」は、いまの権限モードです。どこまでを人に聞かずに進めるかを決めています。
Claude Code の 2.1.283 以降は、ターミナルで起動すると auto で始まります(2026年10月時点。設定によっては manual で始まります)。auto では、別の AI が1つずつ危なくないかを確かめ、危なくなさそうなものは聞かずに進めます。
09 / 22
Shift キーを押しながら Tab キーを押すと、manual に変わります。manual では、ファイルの書き換えや多くのコマンドの前に聞かれます。
この章では、許可を求める画面を見るために manual にします。押すたびに auto → manual → accept edits → plan の順に変わります(第10章)。
10 / 22
入力欄に、やってほしいことを打って Enter で送ります。ふだんの言葉で、日本語でも頼めます。
ここでは、index.html の見出し(いちばん大きな字の行)を変えるよう頼みました。送った文は灰色の帯で上に残ります。頼み方のコツは第7章で見ます。
11 / 22
AI が返事をして、ファイルを読み、書き換えに取りかかります。どのファイルを読むかは、AI が自分で決めます。
「Read 1 file」はファイルを1つ読んだという表示で、読むだけなら manual でも聞かれません。「Update(index.html)」は、index.html を書き換えようとしている行です。
12 / 22
書き換える前に、許可を求める画面が出ます。上から、何をするか(Edit file)・どのファイルか・どう変えるか、の順です。
下の「Do you want to make this edit to index.html?」は「index.html をこう書き換えてよいですか」という意味です。答えるまで、ファイルは書き換わりません。
13 / 22
点線のあいだが差分です。- の行が消える行、+ の行が足される行で、左の数字は行の番号です。
1行目の Hello が消えて、こんにちは が入ります。記号の無い2行目は変わらない行で、どこが変わるのかが分かるように一緒に出ています。
14 / 22
選択肢は3つです。1. Yes は今回だけ許可、3. No は書き換えずに止めます。いまは 1. Yes が選ばれています。
2. は「このセッションのあいだ、ファイルの書き換えを聞かずに許可する」(accept edits に切り替える)です。Esc キーを押すと、No を選んだのと同じになります。
15 / 22
1. Yes のまま Enter を押すと、ファイルが書き換わります。丸が緑になり、「Added 1 line, removed 1 line」と出ます。
「1行足して、1行消した」という意味です。実物では、この下にもう一度差分が出ます(図では省いています)。
16 / 22
AI が、何をしたかを報告します。星の印の行が出たら、頼んだ1回ぶんの作業が終わった合図です。
星の行の言葉(Crunched など)は毎回変わり、後ろにかかった時間が出ます。入力欄が戻ってくるので、続けて次の頼みごとも打てます。
17 / 22
AI の報告だけで終わりにせず、ファイルを開いて、自分の目で確かめます。Web ページなら、ブラウザで表示も見ます。
初めて起動したときの注意書きにも「Claude can make mistakes.」(AI はまちがえることがある)とあります。結果を見て、よいかを決めるのは人です。
18 / 22
ターミナルに戻ります。直してほしいところがあれば、同じ入力欄で続けて頼めます。
書き換える前の中身は自動で残されています。思っていたのと違ったら、入力欄が空のときに Esc キーを2回押すか、AI に「元に戻して」と頼むと、前の状態に戻せます。
19 / 22
作業が終わったら、入力欄に /exit と打って Enter を押します。Claude Code が終わり、元のターミナルに戻ります。
/ で始まる命令は、スラッシュコマンドと呼ばれます(第8章)。Ctrl キーを押しながら D を続けて2回押しても、終えられます。
20 / 22
終えても会話は消えません。「Resume this session with:」の下は、このセッションの続きから始めるコマンドです。
同じフォルダーで claude --continue と打つと、いちばん新しいセッションの続きから始められます。ふつうに claude で起動すると、前の会話を引き継がない、新しいセッションになります。
21 / 22
ほかの会社のコーディングエージェントも、同じ流れで使います。起動のコマンドと、聞いてくるところが少しずつ違います。
どれも、書き換えの前に聞くかどうかを、設定やモードで変えられます。くわしくは、このページの下の「確かめた情報源」にある各社の公式の文書を見てください。
22 / 22
これが1往復です。実際の作業では、3. 頼む から 5. 確かめる までを、何度もくり返して進めます。
1回でうまくいかなくても、やり直さずに、続けて直してもらえば大丈夫です。モードごとに何を聞かれるかは第10章、頼み方と確かめ方は第7章で見ます。
01 / 22
この章では、Claude Code に作業を1つ頼んで、結果を確かめるまでを、画面の順に見ます。流れは6つです。
読むだけで大丈夫です。手元で試すときの入れ方は 公式の Quickstart(外部サイト・新しいタブで開きます) にあります。画面は Claude Code 2.1.301(2026年10月時点)を写しました。
会話では:「まずは小さい作業で1往復してみて」——1往復は、頼んでから結果を確かめるまでの、ひと回りのことです。
しくみの図AI エージェントとの1往復02 / 22
ターミナル(コマンドを文字で打つ画面。第5章)を開いたところです。行の頭の $ の後ろに打ちます。
この教材の図では、行の頭の $ を「ここに打てます」の印にしています(実際の画面の印は、パソコンによって違います)。
~03 / 22
まず、作業フォルダーへ移ります。
cdは、いま居るフォルダーを変えるコマンドです。ここでは練習用のフォルダー practice を使います。中には Web ページのファイル index.html が1つだけ入っています。Claude Code は、起動したフォルダーを作業場所にします(第4章)。
会話では:「プロジェクトのフォルダーで claude を起動して」は、cd でそのフォルダーへ移ってから claude と打つ、という意味です。
~04 / 22
claudeと打って Enter を押すと、Claude Code が起動します。初めて起動したときは、この前に、文字の色の選び方・ログイン・注意書きが出ます(この図では省いています)。
会話では:「Claude Code を起動して」「claude を立ち上げて」のように言います。
~/practice05 / 22
初めてのフォルダーでは「このフォルダーを信頼しますか」と聞かれます。最初は No, exit(やめる)が選ばれています。
「Claude Code'll be able to read, edit, and execute files here.」は、ここのファイルを読み・書き換え・実行できるようになる、という意味です。
会話では:「信頼するか聞かれたら、自分で作ったフォルダーなら Yes で」——人から受け取ったフォルダーなら、先に中身を確かめます。
~/practice06 / 22
下向きの矢印のキーで「Yes, I trust this folder」(信頼する)を選び、Enter で決めます。
答えはフォルダーごとに覚えられ、次からは聞かれません。ホームフォルダー(自分の名前のフォルダー)で起動したときだけは、毎回聞かれます。
~/practice07 / 22
Claude Code の画面に切り替わりました。いちばん下の、線ではさまれた欄が入力欄です。
ここから始まる、ひとつながりの会話をセッションと呼びます。上の見出しには版と作業フォルダーが出ます(実物には、使っているモデルの名前なども出ます)。
会話では:「新しいセッションでやり直そう」のように、1回ぶんの会話を指して使います。
~/practice08 / 22
入力欄の下の「auto mode on」は、いまの権限モードです。どこまでを人に聞かずに進めるかを決めています。
Claude Code の 2.1.283 以降は、ターミナルで起動すると auto で始まります(2026年10月時点。設定によっては manual で始まります)。auto では、別の AI が1つずつ危なくないかを確かめ、危なくなさそうなものは聞かずに進めます。
会話では:「auto mode だと、いちいち聞かれずに進むよ」——聞かれないぶん速く進みますが、何をしたかは自分で確かめます。
~/practice09 / 22
Shift キーを押しながら Tab キーを押すと、manual に変わります。manual では、ファイルの書き換えや多くのコマンドの前に聞かれます。
この章では、許可を求める画面を見るために manual にします。押すたびに auto → manual → accept edits → plan の順に変わります(第10章)。
会話では:「shift+tab で manual にして」——1つずつ確かめながら進めたいときの言い方です。
~/practice10 / 22
入力欄に、やってほしいことを打って Enter で送ります。ふだんの言葉で、日本語でも頼めます。
ここでは、index.html の見出し(いちばん大きな字の行)を変えるよう頼みました。送った文は灰色の帯で上に残ります。頼み方のコツは第7章で見ます。
会話では:「Claude Code に頼む」は、この入力欄に打って送ることです。チャットと同じように、文章で頼みます。
~/practice11 / 22
AI が返事をして、ファイルを読み、書き換えに取りかかります。どのファイルを読むかは、AI が自分で決めます。
「Read 1 file」はファイルを1つ読んだという表示で、読むだけなら manual でも聞かれません。「Update(index.html)」は、index.html を書き換えようとしている行です。
会話では:「Update って出てる」——AI がファイルを書き換えようとしている、という意味です。
~/practice12 / 22
書き換える前に、許可を求める画面が出ます。上から、何をするか(Edit file)・どのファイルか・どう変えるか、の順です。
下の「Do you want to make this edit to index.html?」は「index.html をこう書き換えてよいですか」という意味です。答えるまで、ファイルは書き換わりません。
会話では:「許可を求められたら、何を変えるのかを読んでから Yes して」——ここが、AI の作業を人が確かめる場所です。
~/practice13 / 22
点線のあいだが差分です。- の行が消える行、+ の行が足される行で、左の数字は行の番号です。
1行目の Hello が消えて、こんにちは が入ります。記号の無い2行目は変わらない行で、どこが変わるのかが分かるように一緒に出ています。
会話では:「差分を見てから OK して」——どこがどう変わるかを差分で確かめてから、許可します。
~/practice14 / 22
選択肢は3つです。1. Yes は今回だけ許可、3. No は書き換えずに止めます。いまは 1. Yes が選ばれています。
2. は「このセッションのあいだ、ファイルの書き換えを聞かずに許可する」(accept edits に切り替える)です。Esc キーを押すと、No を選んだのと同じになります。
会話では:「Yes で許可して」「No で止めて」——No を選ぶと AI は止まり、入力欄で、どうしてほしいかを伝え直せます。
~/practice15 / 22
1. Yes のまま Enter を押すと、ファイルが書き換わります。丸が緑になり、「Added 1 line, removed 1 line」と出ます。
「1行足して、1行消した」という意味です。実物では、この下にもう一度差分が出ます(図では省いています)。
会話では:「Update の丸が緑になった」は、書き換えが済んだ、という合図です。
~/practice16 / 22
AI が、何をしたかを報告します。星の印の行が出たら、頼んだ1回ぶんの作業が終わった合図です。
星の行の言葉(Crunched など)は毎回変わり、後ろにかかった時間が出ます。入力欄が戻ってくるので、続けて次の頼みごとも打てます。
会話では:「終わったって返事が来た」——ここで終わりにせず、次の「確かめる」に進みます。
~/practice17 / 22
AI の報告だけで終わりにせず、ファイルを開いて、自分の目で確かめます。Web ページなら、ブラウザで表示も見ます。
初めて起動したときの注意書きにも「Claude can make mistakes.」(AI はまちがえることがある)とあります。結果を見て、よいかを決めるのは人です。
会話では:「直したって言ってるけど、自分でも開いて確かめた?」——AI の報告と、実際のファイルを見比べます。
しくみの図自分の目で確かめる18 / 22
ターミナルに戻ります。直してほしいところがあれば、同じ入力欄で続けて頼めます。
書き換える前の中身は自動で残されています。思っていたのと違ったら、入力欄が空のときに Esc キーを2回押すか、AI に「元に戻して」と頼むと、前の状態に戻せます。
会話では:「やっぱり元に戻して」「Esc 2回で巻き戻して」のように言います。
~/practice19 / 22
作業が終わったら、入力欄に
/exitと打って Enter を押します。Claude Code が終わり、元のターミナルに戻ります。/ で始まる命令は、スラッシュコマンドと呼ばれます(第8章)。Ctrl キーを押しながら D を続けて2回押しても、終えられます。
会話では:「/exit で抜けて」——Claude Code を閉じて、ふつうのターミナルに戻る、という意味です。
~/practice20 / 22
終えても会話は消えません。「Resume this session with:」の下は、このセッションの続きから始めるコマンドです。
同じフォルダーで
claude --continueと打つと、いちばん新しいセッションの続きから始められます。ふつうに claude で起動すると、前の会話を引き継がない、新しいセッションになります。会話では:「さっきの続きからやりたい」ときは、claude ではなく claude --continue で起動します。
~/practice21 / 22
ほかの会社のコーディングエージェントも、同じ流れで使います。起動のコマンドと、聞いてくるところが少しずつ違います。
どれも、書き換えの前に聞くかどうかを、設定やモードで変えられます。くわしくは、このページの下の「確かめた情報源」にある各社の公式の文書を見てください。
会話では:「Codex なら codex、Antigravity CLI なら agy で起動」のように、製品ごとにコマンドの名前が違います。
しくみの図3社のコーディングエージェントの1往復(2026年10月時点)22 / 22
これが1往復です。実際の作業では、3. 頼む から 5. 確かめる までを、何度もくり返して進めます。
1回でうまくいかなくても、やり直さずに、続けて直してもらえば大丈夫です。モードごとに何を聞かれるかは第10章、頼み方と確かめ方は第7章で見ます。
会話では:「1往復ずつ確かめながら進めよう」——小さく頼んで、確かめて、また頼む、をくり返します。
しくみの図AI エージェントとの1往復
会話ではこう出てくる(手順ごと)
上の手順の番号と合わせて見てください。
- 01
この章では、Claude Code に作業を1つ頼んで、結果を確かめるまでを、画面の順に見ます。流れは6つです。
「まずは小さい作業で1往復してみて」——1往復は、頼んでから結果を確かめるまでの、ひと回りのことです。
- 03
まず、作業フォルダーへ移ります。
cdは、いま居るフォルダーを変えるコマンドです。「プロジェクトのフォルダーで claude を起動して」は、cd でそのフォルダーへ移ってから claude と打つ、という意味です。
- 04
claudeと打って Enter を押すと、Claude Code が起動します。「Claude Code を起動して」「claude を立ち上げて」のように言います。
- 05
初めてのフォルダーでは「このフォルダーを信頼しますか」と聞かれます。最初は No, exit(やめる)が選ばれています。
「信頼するか聞かれたら、自分で作ったフォルダーなら Yes で」——人から受け取ったフォルダーなら、先に中身を確かめます。
- 07
Claude Code の画面に切り替わりました。いちばん下の、線ではさまれた欄が入力欄です。
「新しいセッションでやり直そう」のように、1回ぶんの会話を指して使います。
- 08
入力欄の下の「auto mode on」は、いまの権限モードです。どこまでを人に聞かずに進めるかを決めています。
「auto mode だと、いちいち聞かれずに進むよ」——聞かれないぶん速く進みますが、何をしたかは自分で確かめます。
- 09
Shift キーを押しながら Tab キーを押すと、manual に変わります。manual では、ファイルの書き換えや多くのコマンドの前に聞かれます。
「shift+tab で manual にして」——1つずつ確かめながら進めたいときの言い方です。
- 10
入力欄に、やってほしいことを打って Enter で送ります。ふだんの言葉で、日本語でも頼めます。
「Claude Code に頼む」は、この入力欄に打って送ることです。チャットと同じように、文章で頼みます。
- 11
AI が返事をして、ファイルを読み、書き換えに取りかかります。どのファイルを読むかは、AI が自分で決めます。
「Update って出てる」——AI がファイルを書き換えようとしている、という意味です。
- 12
書き換える前に、許可を求める画面が出ます。上から、何をするか(Edit file)・どのファイルか・どう変えるか、の順です。
「許可を求められたら、何を変えるのかを読んでから Yes して」——ここが、AI の作業を人が確かめる場所です。
- 13
点線のあいだが差分です。- の行が消える行、+ の行が足される行で、左の数字は行の番号です。
「差分を見てから OK して」——どこがどう変わるかを差分で確かめてから、許可します。
- 14
選択肢は3つです。1. Yes は今回だけ許可、3. No は書き換えずに止めます。いまは 1. Yes が選ばれています。
「Yes で許可して」「No で止めて」——No を選ぶと AI は止まり、入力欄で、どうしてほしいかを伝え直せます。
- 15
1. Yes のまま Enter を押すと、ファイルが書き換わります。丸が緑になり、「Added 1 line, removed 1 line」と出ます。
「Update の丸が緑になった」は、書き換えが済んだ、という合図です。
- 16
AI が、何をしたかを報告します。星の印の行が出たら、頼んだ1回ぶんの作業が終わった合図です。
「終わったって返事が来た」——ここで終わりにせず、次の「確かめる」に進みます。
- 17
AI の報告だけで終わりにせず、ファイルを開いて、自分の目で確かめます。Web ページなら、ブラウザで表示も見ます。
「直したって言ってるけど、自分でも開いて確かめた?」——AI の報告と、実際のファイルを見比べます。
- 18
ターミナルに戻ります。直してほしいところがあれば、同じ入力欄で続けて頼めます。
「やっぱり元に戻して」「Esc 2回で巻き戻して」のように言います。
- 19
作業が終わったら、入力欄に
/exitと打って Enter を押します。Claude Code が終わり、元のターミナルに戻ります。「/exit で抜けて」——Claude Code を閉じて、ふつうのターミナルに戻る、という意味です。
- 20
終えても会話は消えません。「Resume this session with:」の下は、このセッションの続きから始めるコマンドです。
「さっきの続きからやりたい」ときは、claude ではなく claude --continue で起動します。
- 21
ほかの会社のコーディングエージェントも、同じ流れで使います。起動のコマンドと、聞いてくるところが少しずつ違います。
「Codex なら codex、Antigravity CLI なら agy で起動」のように、製品ごとにコマンドの名前が違います。
- 22
これが1往復です。実際の作業では、3. 頼む から 5. 確かめる までを、何度もくり返して進めます。
「1往復ずつ確かめながら進めよう」——小さく頼んで、確かめて、また頼む、をくり返します。
この章のまとめ
- 1
作業フォルダーへ移って claude と打つと、Claude Code が起動します。初めてのフォルダーでは、信頼するかを聞かれます(最初は No, exit が選ばれています)。起動してから終えるまでの1回の会話を、セッションと呼びます。
- 2
書き換えの前に出る、許可を求める画面で、差分を読んでから答えます。- が消える行、+ が足される行です。Claude Code の 2.1.283 以降は、ターミナルで起動すると auto で始まります(2026年10月時点)。auto では別の AI が確かめて多くを聞かずに進めるので、1つずつ確かめたいときは Shift + Tab で manual にします。
- 3
AI の報告だけで終わりにせず、ファイルを開いて自分で確かめます。違っていたら続けて直してもらうか、元に戻します。終えるときは /exit。会話はセッションとして残り、claude --continue で続きから始められます。
この章の内容を確かめた情報源
- Claude Code「Quickstart」(入れ方・起動のしかた・最初の頼みごと・よく使うコマンド)
- Claude Code「Choose a permission mode」・「Configure permissions」(auto と manual・Shift + Tab での切り替え・何の前に許可を求めるか・フォルダーの信頼)
- Claude Code「Security」・「Glossary」(フォルダーの信頼・セッション・チェックポイント)
- Claude Code「Interactive mode」・「Commands」(Esc・Ctrl + D・/exit)
- Claude Code「Manage sessions」・「Checkpointing」(続きから再開する・元に戻す)
- OpenAI「Codex CLI」・「Agent approvals & security」・「Command line options」(Codex の起動・承認のしくみ・/exit)
- Google Antigravity「Get started」・「Choose an execution mode」・「CLI commands」(Antigravity CLI の起動・信頼・書き換えの確認・/exit)
- Google Cloud「Gemini CLI」(以前からある Gemini CLI と、Antigravity CLI の勧め)
確認日: 2026年10月25日