第8章・実践の基本
スラッシュコマンド
AI コーディングの会話では、「/clear してから頼んで」「/model で切り替えて」のように、「/」(スラッシュ)で始まる短い言葉がよく出てきます。これはスラッシュコマンドと呼ばれる、道具への命令です。
入力欄に打つ点はふつうの頼みごとと同じですが、行き先が違います。頼む文は AI が読んで考えますが、スラッシュコマンドの多くは、Claude Code のような道具が自分で受け取って処理します。この章では、その違いと、会話によく出るコマンド、自分でコマンドを作るやり方を見ます。
コマンドの名前はたくさんあり、版によって増えたり減ったりします。全部を覚える必要はありません。「/ を打てば一覧が出る」「困ったら /help」が分かれば、会話についていけます。
- この章で見ること
- 入力欄で / を打ったときの候補の一覧と /help の画面、頼む文とコマンドの行き先の違い、/clear と /model を送った画面、引数、場面ごとのよく使うコマンド、自分で作るコマンド、3社の対応を、図で順に見ます。
- 読み終わると
- 「/clear して」「/model を変えて」と言われて何をすればよいか分かる
- 前の章までに知っていること
- Claude Code はアプリで、その中で AI(モデル)が考えていること(第4章)。AI は会話を覚えているのではなく、それまでのやりとりを毎回まとめて渡されていること(第2章)。
- 読む時間の目安
- 15分ほど
この章で出てくる言葉
分かる言葉は読み飛ばして構いません。途中で分からない言葉が出たら、ここに戻ってくるか、用語集で探してください。
- スラッシュコマンド
- 入力欄の先頭に「/」(スラッシュ)を付けて打つ、短い命令。AI への頼みごとではなく、Claude Code のような AI ツールそのものを操作します。例: /help・/clear・/model。
- 組み込みのコマンド
- AI ツールに最初から入っているスラッシュコマンド。多くは、AI に考えさせずにツールが自分で決まった処理をします(会話を消す・モデルを変える・一覧を出す など)。
- 自分で作るコマンド(カスタムコマンド)
- よく使う頼み方をファイルに書いておき、「/名前」で呼び出せるようにしたもの。いまの Claude Code では「スキル」という形で作ります(第13章)。
- 引数(ひきすう)
- コマンドの名前の後ろに続けて渡す言葉。「/model sonnet」の sonnet のように、何をどうするかをコマンドに伝えます。
下にスクロールすると、図が1つずつ動いて説明が進みます。見逃したら、スクロールを戻せば同じところが巻き戻ります。図は、しくみを説明するために描いた模式図です。実際のアプリの画面ではありません。
01 / 21
Claude Code の入力欄には、ふだん AI への頼みごとを打ちます。ここに「/」で始まる短い命令を打つこともできます。
「/」はスラッシュという記号で、/ で始まる命令をスラッシュコマンドと呼びます。この章の画面は Claude Code 2.1.301(2026年10月)を写したものです。
02 / 21
入力欄の先頭で / を打つと、使えるコマンドの候補が、入力欄の上に一覧で出ます。
候補の右の英語は、そのコマンドが何をするかの短い説明です。一覧には、最初から入っているコマンドのほか、自分で作ったコマンドも並びます。
03 / 21
続けて文字を打つと、候補が絞られます。help と打つと、使い方を見る /help がいちばん上に来ます。
色の付いた行が、選ばれているコマンドです。Enter で送ります。矢印のキーで、別の行を選ぶこともできます。
04 / 21
/help を送ると、使い方の短い説明が開きます。「/ for commands(/ でコマンド)」のような早見表もあります。
上のタブの Commands に組み込みのコマンドの一覧、Custom commands に自分で作ったコマンドが並びます。Esc で閉じると、会話には何も残りません。
05 / 21
ふつうの頼む文は、Claude Code が受け取り、そのまま AI(モデル)へ渡します。AI が考えて返事を書きます。
Claude Code はアプリで、その中で考えているのが AI(モデル)でした(第4章)。入力欄に打ったものは、まず Claude Code が受け取ります。
06 / 21
/ で始まる文は、Claude Code が命令として受け取ります。会話を片づける・モデルを変えるといった決まった処理を、自分で行います。
最初から入っているコマンドを、組み込みのコマンドと呼びます。その多くは AI に考えさせず、Claude Code の中だけで処理が済みます。
07 / 21
中には、決まった指示文を AI に渡すコマンドもあります。/init や、自分で作るコマンドがそうです。
/init は、プロジェクトを調べて CLAUDE.md の下書きを書くよう、AI に指示を渡します(第12章)。どちらの場合も、最初に受け取るのは Claude Code です。
08 / 21
ここからは、よく使うコマンドを画面で見ます。いま、index.html について AI とやりとりしたところです。
会話を続けると、それまでのやりとりも毎回まとめて AI に渡されます(第2章)。返事の文は、この教材で用意した見本です。
09 / 21
/clear と送ると、それまでの会話が片づき、まっさらな状態から始まります。別の作業に移るときに使います。
前の会話は消えずに残っていて、/resume で戻れます。AI が一度に見ている範囲(コンテキスト)との関係は、第9章で見ます。
10 / 21
/model sonnet のように後ろにモデルの名前を続けると、その場で切り替わります。/model だけなら、選ぶ一覧が開きます。
出てきた行は「指定したモデルに切り替え、新しい会話の既定にもした」という意味です。会話の途中では、切り替えてよいかを聞かれることもあります。
11 / 21
/model sonnet の sonnet のように、コマンドの名前の後ろに続けて渡す言葉を、引数と呼びます。
引数が無いと一覧が開くもの、まとめ方の注文を付けられる /compact など、付け方はコマンドごとに違います。コマンドになるのは、文の先頭に書いたときだけです。
12 / 21
よく使うコマンドを、使う場面ごとに見ていきます。まず、プロジェクトで使い始めるとき。
/init は CLAUDE.md の下書きを AI に作らせます。/memory は、CLAUDE.md などの指示ファイルや、自動のメモリを開いて直すときに使います(第12章)。
13 / 21
作業の途中でよく使うのは、モデルを変える /model と、大きな変更の前に計画を立てるモードに入る /plan です。
会話が長くなったら、AI が見ている範囲が何で埋まっているかを /context で見て、/compact でそれまでの会話をまとめます(第9章)。/plan は第10章で見ます。
14 / 21
作業の区切りでは、/clear で新しい会話を始め、/resume で前の会話に戻って続けます。
/rewind は、会話やコードを前の時点まで巻き戻します。AI の変更を取り消したいときに使います(第10章)。
15 / 21
困ったときは /help で一覧と使い方を見ます。終えるときは /exit です。
/usage は、使った量や上限を見るコマンドです。使えるコマンドは版や契約で変わるので、全部は覚えず、/help と公式の一覧で確かめます。
16 / 21
コマンドは自分で作ることもできます。よく使う頼み方を、決まった場所のファイルに書いておきます。
いまの Claude Code では、自分で作るコマンドは「スキル」という形にまとめられました。.claude/skills/名前/SKILL.md に書くと「/名前」で呼べます(第13章)。
17 / 21
本文の $ARGUMENTS は、コマンドを使うときに渡した引数に置き換わる場所です。
上の name がコマンドの名前、description が候補の一覧に出る説明です。--- のあいだに、こうした設定を書きます。
18 / 21
/explain-file index.html と送ると、$ARGUMENTS が index.html に置き換わった文が、AI に渡されます。
毎回打っていた長い頼み方が、短いコマンドと引数で済みます。どのファイルを説明させるかは、引数で変えられます。
19 / 21
作ったコマンドも、/ の候補の一覧に出ます。説明には、SKILL.md の description に書いた文が出ます。
説明の後ろの (project) は、プロジェクトのフォルダーに置いたコマンドに付いていた印です。
20 / 21
Codex(OpenAI)と Antigravity CLI(Google)にも、同じ形のスラッシュコマンドがあります。よく使うものは名前もほぼ同じです。
どれも入力欄で / を打つと候補が出ます(Antigravity CLI は ? でも一覧が出ます)。名前が同じでも細かな働きは違うことがあるので、使う道具の一覧で確かめます。
21 / 21
自分で作る決まった頼みは、3つの道具とも「スキル」という形で作ります。くわしくは第13章で見ます。
以前からある Gemini CLI もありますが、Google は最新の Gemini モデルでのコーディングには Antigravity CLI を勧めています(2026年10月時点)。Gemini CLI では、会話をまとめるコマンドは /compress という名前です。
01 / 21
Claude Code の入力欄には、ふだん AI への頼みごとを打ちます。ここに「/」で始まる短い命令を打つこともできます。
「/」はスラッシュという記号で、/ で始まる命令をスラッシュコマンドと呼びます。この章の画面は Claude Code 2.1.301(2026年10月)を写したものです。
会話では:「/clear して」「/model で切り替えて」のように、スラッシュコマンドは / を付けた名前のまま会話に出てきます。
~/practice02 / 21
入力欄の先頭で / を打つと、使えるコマンドの候補が、入力欄の上に一覧で出ます。
候補の右の英語は、そのコマンドが何をするかの短い説明です。一覧には、最初から入っているコマンドのほか、自分で作ったコマンドも並びます。
会話では:「/ を打てば一覧が出るよ」と言われたら、入力欄で / を1文字打ってみて、という意味です。
~/practice03 / 21
続けて文字を打つと、候補が絞られます。help と打つと、使い方を見る /help がいちばん上に来ます。
色の付いた行が、選ばれているコマンドです。Enter で送ります。矢印のキーで、別の行を選ぶこともできます。
~/practice04 / 21
/help を送ると、使い方の短い説明が開きます。「/ for commands(/ でコマンド)」のような早見表もあります。
上のタブの Commands に組み込みのコマンドの一覧、Custom commands に自分で作ったコマンドが並びます。Esc で閉じると、会話には何も残りません。
会話では:「/help で一覧を見て」は、どんなコマンドがあるかを、この画面で確かめて、という意味です。
~/practice05 / 21
ふつうの頼む文は、Claude Code が受け取り、そのまま AI(モデル)へ渡します。AI が考えて返事を書きます。
Claude Code はアプリで、その中で考えているのが AI(モデル)でした(第4章)。入力欄に打ったものは、まず Claude Code が受け取ります。
しくみの図入力欄に打ったものの行き先06 / 21
/ で始まる文は、Claude Code が命令として受け取ります。会話を片づける・モデルを変えるといった決まった処理を、自分で行います。
最初から入っているコマンドを、組み込みのコマンドと呼びます。その多くは AI に考えさせず、Claude Code の中だけで処理が済みます。
会話では:「/clear して」と言われたら、AI に「会話を消して」と頼むのではなく、入力欄に /clear と打って送ります。
しくみの図入力欄に打ったものの行き先07 / 21
中には、決まった指示文を AI に渡すコマンドもあります。/init や、自分で作るコマンドがそうです。
/init は、プロジェクトを調べて CLAUDE.md の下書きを書くよう、AI に指示を渡します(第12章)。どちらの場合も、最初に受け取るのは Claude Code です。
会話では:「/init で CLAUDE.md の下書きを作らせて」——/init を送ると、AI がプロジェクトを調べて下書きを書き始めます。
しくみの図入力欄に打ったものの行き先08 / 21
ここからは、よく使うコマンドを画面で見ます。いま、index.html について AI とやりとりしたところです。
会話を続けると、それまでのやりとりも毎回まとめて AI に渡されます(第2章)。返事の文は、この教材で用意した見本です。
~/practice09 / 21
/clear と送ると、それまでの会話が片づき、まっさらな状態から始まります。別の作業に移るときに使います。
前の会話は消えずに残っていて、/resume で戻れます。AI が一度に見ている範囲(コンテキスト)との関係は、第9章で見ます。
会話では:「/clear してから新しい話をして」は、前の話を引きずらないよう、会話をまっさらにしてから頼んで、という意味です。
~/practice10 / 21
/model sonnet のように後ろにモデルの名前を続けると、その場で切り替わります。/model だけなら、選ぶ一覧が開きます。
出てきた行は「指定したモデルに切り替え、新しい会話の既定にもした」という意味です。会話の途中では、切り替えてよいかを聞かれることもあります。
会話では:「/model で切り替えて」と言われたら、/model と打って一覧から選ぶか、後ろにモデルの名前を続けます。モデルの選び方は第3章です。
~/practice11 / 21
/model sonnet の sonnet のように、コマンドの名前の後ろに続けて渡す言葉を、引数と呼びます。
引数が無いと一覧が開くもの、まとめ方の注文を付けられる /compact など、付け方はコマンドごとに違います。コマンドになるのは、文の先頭に書いたときだけです。
会話では:「/compact の引数に『決めたことを残して』と書いて」のように、引数は「後ろに付ける言葉」の意味で使われます。
しくみの図コマンドの名前と引数12 / 21
よく使うコマンドを、使う場面ごとに見ていきます。まず、プロジェクトで使い始めるとき。
/init は CLAUDE.md の下書きを AI に作らせます。/memory は、CLAUDE.md などの指示ファイルや、自動のメモリを開いて直すときに使います(第12章)。
会話では:「CLAUDE.md を直したいなら /memory から開ける」のように使います。
しくみの図よく使うコマンド(Claude Code・2026年10月時点)13 / 21
作業の途中でよく使うのは、モデルを変える /model と、大きな変更の前に計画を立てるモードに入る /plan です。
会話が長くなったら、AI が見ている範囲が何で埋まっているかを /context で見て、/compact でそれまでの会話をまとめます(第9章)。/plan は第10章で見ます。
会話では:「一回 /compact して」は、それまでの会話を要約させて、AI が見ている範囲に空きを作って、という意味です。
しくみの図よく使うコマンド(Claude Code・2026年10月時点)14 / 21
作業の区切りでは、/clear で新しい会話を始め、/resume で前の会話に戻って続けます。
/rewind は、会話やコードを前の時点まで巻き戻します。AI の変更を取り消したいときに使います(第10章)。
会話では:「きのうの会話を /resume で開いて続けて」——/resume は、前の会話の一覧から選んで続きを始めます。
しくみの図よく使うコマンド(Claude Code・2026年10月時点)15 / 21
困ったときは /help で一覧と使い方を見ます。終えるときは /exit です。
/usage は、使った量や上限を見るコマンドです。使えるコマンドは版や契約で変わるので、全部は覚えず、/help と公式の一覧で確かめます。
会話では:「/exit で抜けて」は、Claude Code を終えて、元のターミナルに戻って、という意味です。
しくみの図よく使うコマンド(Claude Code・2026年10月時点)16 / 21
コマンドは自分で作ることもできます。よく使う頼み方を、決まった場所のファイルに書いておきます。
いまの Claude Code では、自分で作るコマンドは「スキル」という形にまとめられました。.claude/skills/名前/SKILL.md に書くと「/名前」で呼べます(第13章)。
会話では:「毎回同じ頼み方をしているなら、コマンドにしておこう」は、くり返す頼みごとを短い名前で呼べるようにする、という意味です。
しくみの図自分で作るコマンドの中身17 / 21
本文の $ARGUMENTS は、コマンドを使うときに渡した引数に置き換わる場所です。
上の name がコマンドの名前、description が候補の一覧に出る説明です。--- のあいだに、こうした設定を書きます。
しくみの図自分で作るコマンドの中身18 / 21
/explain-file index.html と送ると、$ARGUMENTS が index.html に置き換わった文が、AI に渡されます。
毎回打っていた長い頼み方が、短いコマンドと引数で済みます。どのファイルを説明させるかは、引数で変えられます。
しくみの図自分で作ったコマンドを使うと19 / 21
作ったコマンドも、/ の候補の一覧に出ます。説明には、SKILL.md の description に書いた文が出ます。
説明の後ろの (project) は、プロジェクトのフォルダーに置いたコマンドに付いていた印です。
会話では:「/ を打って、作ったコマンドが一覧に出るか確かめて」のように、作ったら一覧で確かめます。
~/practice20 / 21
Codex(OpenAI)と Antigravity CLI(Google)にも、同じ形のスラッシュコマンドがあります。よく使うものは名前もほぼ同じです。
どれも入力欄で / を打つと候補が出ます(Antigravity CLI は ? でも一覧が出ます)。名前が同じでも細かな働きは違うことがあるので、使う道具の一覧で確かめます。
会話では:「Codex でも /model で切り替えられる」のように、道具が変わっても同じ名前で通じることが多いです。
しくみの図3社のスラッシュコマンド(2026年10月時点)21 / 21
自分で作る決まった頼みは、3つの道具とも「スキル」という形で作ります。くわしくは第13章で見ます。
以前からある Gemini CLI もありますが、Google は最新の Gemini モデルでのコーディングには Antigravity CLI を勧めています(2026年10月時点)。Gemini CLI では、会話をまとめるコマンドは /compress という名前です。
会話では:「それ、スキルにしておけば /名前 で呼べるよ」——自分で作るコマンドの話は、いまはスキルの話として出てきます。
しくみの図3社のスラッシュコマンド(2026年10月時点)
会話ではこう出てくる(手順ごと)
上の手順の番号と合わせて見てください。
- 01
Claude Code の入力欄には、ふだん AI への頼みごとを打ちます。ここに「/」で始まる短い命令を打つこともできます。
「/clear して」「/model で切り替えて」のように、スラッシュコマンドは / を付けた名前のまま会話に出てきます。
- 02
入力欄の先頭で / を打つと、使えるコマンドの候補が、入力欄の上に一覧で出ます。
「/ を打てば一覧が出るよ」と言われたら、入力欄で / を1文字打ってみて、という意味です。
- 04
/help を送ると、使い方の短い説明が開きます。「/ for commands(/ でコマンド)」のような早見表もあります。
「/help で一覧を見て」は、どんなコマンドがあるかを、この画面で確かめて、という意味です。
- 06
/ で始まる文は、Claude Code が命令として受け取ります。会話を片づける・モデルを変えるといった決まった処理を、自分で行います。
「/clear して」と言われたら、AI に「会話を消して」と頼むのではなく、入力欄に /clear と打って送ります。
- 07
中には、決まった指示文を AI に渡すコマンドもあります。/init や、自分で作るコマンドがそうです。
「/init で CLAUDE.md の下書きを作らせて」——/init を送ると、AI がプロジェクトを調べて下書きを書き始めます。
- 09
/clear と送ると、それまでの会話が片づき、まっさらな状態から始まります。別の作業に移るときに使います。
「/clear してから新しい話をして」は、前の話を引きずらないよう、会話をまっさらにしてから頼んで、という意味です。
- 10
/model sonnet のように後ろにモデルの名前を続けると、その場で切り替わります。/model だけなら、選ぶ一覧が開きます。
「/model で切り替えて」と言われたら、/model と打って一覧から選ぶか、後ろにモデルの名前を続けます。モデルの選び方は第3章です。
- 11
/model sonnet の sonnet のように、コマンドの名前の後ろに続けて渡す言葉を、引数と呼びます。
「/compact の引数に『決めたことを残して』と書いて」のように、引数は「後ろに付ける言葉」の意味で使われます。
- 12
よく使うコマンドを、使う場面ごとに見ていきます。まず、プロジェクトで使い始めるとき。
「CLAUDE.md を直したいなら /memory から開ける」のように使います。
- 13
作業の途中でよく使うのは、モデルを変える /model と、大きな変更の前に計画を立てるモードに入る /plan です。
「一回 /compact して」は、それまでの会話を要約させて、AI が見ている範囲に空きを作って、という意味です。
- 14
作業の区切りでは、/clear で新しい会話を始め、/resume で前の会話に戻って続けます。
「きのうの会話を /resume で開いて続けて」——/resume は、前の会話の一覧から選んで続きを始めます。
- 15
困ったときは /help で一覧と使い方を見ます。終えるときは /exit です。
「/exit で抜けて」は、Claude Code を終えて、元のターミナルに戻って、という意味です。
- 16
コマンドは自分で作ることもできます。よく使う頼み方を、決まった場所のファイルに書いておきます。
「毎回同じ頼み方をしているなら、コマンドにしておこう」は、くり返す頼みごとを短い名前で呼べるようにする、という意味です。
- 19
作ったコマンドも、/ の候補の一覧に出ます。説明には、SKILL.md の description に書いた文が出ます。
「/ を打って、作ったコマンドが一覧に出るか確かめて」のように、作ったら一覧で確かめます。
- 20
Codex(OpenAI)と Antigravity CLI(Google)にも、同じ形のスラッシュコマンドがあります。よく使うものは名前もほぼ同じです。
「Codex でも /model で切り替えられる」のように、道具が変わっても同じ名前で通じることが多いです。
- 21
自分で作る決まった頼みは、3つの道具とも「スキル」という形で作ります。くわしくは第13章で見ます。
「それ、スキルにしておけば /名前 で呼べるよ」——自分で作るコマンドの話は、いまはスキルの話として出てきます。
この章のまとめ
- 1
入力欄の先頭に「/」を付けると、AI への頼みごとではなく、道具への命令(スラッシュコマンド)になります。/ を打つと候補の一覧が出て、文字を続けると絞られます。どんなコマンドがあるかは
/helpで確かめられます。 - 2
会話によく出るのは、最初から入っている組み込みのコマンドです。
/clearで新しい会話、/modelでモデルの切り替え、/compactで会話のまとめ、/resumeで前の会話へ、/exitで終える。後ろに続ける言葉(引数)で、何をどうするかを伝えます。 - 3
よく使う頼み方は、自分でコマンドにできます。いまの Claude Code では「スキル」という形で作り、本文の
$ARGUMENTSが引数に置き換わって AI に渡ります。Codex と Antigravity CLI にも、同じ形のスラッシュコマンドとスキルがあります(スキルは第13章)。
この章の内容を確かめた情報源
画面は Claude Code 2.1.301 を、ログインしない隔離した設定で動かして写しました(2026-10-25)。コマンドは版で増減するので、全部の一覧は公式のページで確かめてください。
- Claude Code「Commands」(すべてのコマンドの一覧・場面ごとの使い方・引数・候補の絞り込み)
- Claude Code「Interactive mode」(/ で始まる入力・候補の一覧)
- Claude Code「Extend Claude with skills」(自分で作るコマンドはスキルに統合・$ARGUMENTS・置き場所)
- OpenAI「Slash commands in Codex CLI」・「Custom Prompts」(Codex のスラッシュコマンドと、自分で作るものはスキルへ)
- Google Antigravity「CLI commands」・「Agent skills」・「Changelog」(Antigravity CLI のスラッシュコマンド・スキルがコマンドになること・/compact)
- Google Cloud「Gemini CLI」・Gemini CLI「CLI commands」(Google の勧めと、Gemini CLI の /compress)
確認日: 2026年10月25日