第10章・実践の基本
許可のしくみとプランモード
AI エージェントは、あなたのパソコンでファイルを書き換え、コマンドを動かせます。便利な反面、間違ったファイルを消したり、思わぬコマンドを動かしたりすることもありえます。そこで Claude Code のような道具は、書き換えやコマンドの前に「これをしてよいですか?」と聞いてきます。これが許可の画面です。
Claude Code は、初めて起動したときに英語で「Claude は間違えることがある。Claude がしたことの責任はあなたにあり、とくにコードを動かすときは、いつも確かめること」と表示します。許可の画面は、その確かめをする場所です。この章では、許可の画面で何を読めばよいか、どこまで聞かずに任せるかを決める設定、そして書き換える前に計画だけを立てさせるプランモードを見ます。
画面は Claude Code を例にします。最後に、OpenAI の Codex(/permissions で聞くかを選ぶ・/plan・最初から入っているサンドボックス)と、Google の Antigravity CLI(Shift+Tab で切り替える実行モード・allow / ask / deny のルール・/plan・設定で入れる terminal sandbox)の、同じ役目のしくみも並べます。
- この章で見ること
- 許可の画面の読み方(書き換えとコマンド)、選択肢の違い、保存される許可のルールと allow・ask・deny、権限モード、プランモードの流れ、サンドボックスとチェックポイント、3社の対応を、図と画面で順に見ます。
- 読み終わると
- 許可の画面で何を見て判断するかが分かり、大きな作業ではプランモードで計画から始められる
- 前の章までに知っていること
- 第4章の「AI エージェントは道具を使ってファイルを読み書きし、コマンドを動かす」「人は許可・割り込み・確かめで関わる」が分かっていれば読めます。第6章で許可の画面を一度見ていると、より分かりやすくなります。
- 読む時間の目安
- 15分ほど
この章で出てくる言葉
分かる言葉は読み飛ばして構いません。途中で分からない言葉が出たら、ここに戻ってくるか、用語集で探してください。
- 権限モード(けんげんモード)
- AI が、あなたに聞かずにどこまで進めてよいかを決める設定。Claude Code では、毎回聞く manual、作業フォルダーの中の書き換えは聞かない accept edits、計画だけを立てる plan、別の AI が代わりに確かめる auto などがあり、shift+tab で切り替えます。
- auto モード(オートモード)
- Claude Code の権限モードの1つ。ふだんの許可の画面を出さず、動かす前に、別の AI(分類器)が頼んだ範囲を超えていないか・危なくないかを確かめて止めます。聞かれる回数は減りますが、公式は安全を保証するものではないと注意しています。
- プランモード
- 書き換える前に、AI にファイルを読んで調べさせ、進め方の計画だけを立てさせるモード。あなたが計画を読んで承認するまで、ファイルは書き換えません。Claude Code では shift+tab で切り替えるか、頼む文の頭に /plan を付けます。
- 許可のルール(allow・ask・deny)(アラウ・アスク・ディナイ)
- 「この道具のこの使い方は聞かずに許す(allow)」「毎回聞く(ask)」「止める(deny)」を、設定ファイルに書いておくもの。食い違ったときは deny がいちばん強く、ask、allow の順です。
- 設定ファイル(settings.json)(セッティングス・ジェイソン)
- Claude Code の設定を書くファイル。自分のすべてのプロジェクト用(~/.claude/settings.json)、チームで共有する用(.claude/settings.json)、自分のこのプロジェクトだけ用(.claude/settings.local.json)があります。
- プロンプトインジェクション
- AI が読む Web のページやファイルに悪い指示の文をまぎれこませて、AI に本来の頼みと違うことをさせようとする手口。書き換えやコマンドの前に許可を求めるしくみは、これへの守りの1つでもあります。
- 許可を飛ばす設定(--dangerously-skip-permissions)(デンジャラスリー・スキップ・パーミッションズ)
- 許可の確かめを全部飛ばして、すぐに動かす使い方。名前に「危険な(dangerously)」と入っているとおり、公式は、パソコン本体を壊せない隔離した環境(コンテナや仮想マシン)でだけ使うよう書いています。
- サンドボックス
- AI が動かすコマンドが書き込める場所とつなげる先を、パソコンのしくみで囲うもの。たとえると、砂場(sandbox)の中でだけ遊ばせるような囲いです。囲いの中なら、聞かずに動かしても外は壊れにくくなります。
- チェックポイント(巻き戻し)
- Claude Code が、頼むたびに残しておく「AI が書き換える前のファイル」の控え。入力欄が空のときに Esc を2回押すか /rewind で、前の状態に戻せます。コマンドだけで変えたファイルは戻らず、Git の代わりにはなりません。
下にスクロールすると、図が1つずつ動いて説明が進みます。見逃したら、スクロールを戻せば同じところが巻き戻ります。図は、しくみを説明するために描いた模式図です。実際のアプリの画面ではありません。
01 / 21
AI エージェントは、ファイルを書き換え、コマンドも動かせます。だから、する前にあなたに聞くしくみがあります。
図は、Claude Code で毎回聞く設定(manual モード)のときです。読むだけなら聞かずに進め、書き換え・コマンド・Web の前に聞きます。
02 / 21
Claude Code を起動し、shift+tab を1回押して、毎回聞く manual モードにしたところです。
v2.1.283 以降の Claude Code は、ターミナルでは auto モードで始まります(2026年10月時点)。auto では、ふだんの許可の画面が出ません(あとで見ます)。
03 / 21
見出しを変えてと頼むと、AI はファイルを読み(Read 1 file)、書き換え(Update)の前で止まります。
読むのは聞かずに進みますが、書き換えは許可を待ちます。Update の前の丸が灰色なのは、まだ動いていない印です。
04 / 21
第6章で見た許可の画面です。何を(Edit file)、どのファイルに(index.html)、どう変えるか(差分)を読みます。
差分は、変わるところを並べた表示です。- の行が消える行、+ の行が足される行。頼んでいないところが変わっていないかも見ます。
05 / 21
「1. Yes」を選ぶと書き換わり、緑の丸と「Added 1 line, removed 1 line」(1行足して1行消した)が出ます。
2 は、このセッション(いまの一続きの作業)の間、書き換えなどを聞かなくなる選び方です。3 の No で断ると、AI は止まって次の指示を待ちます。
06 / 21
次は「テストを動かして」と頼みます。AI は、コマンド(npm test)を動かす前にも許可を求めます。
テストは、プログラムが期待どおりに動くかを確かめる小さなプログラムです(第7章)。npm test は、それを動かすコマンドです。
07 / 21
コマンドの許可の画面です。点線の中が、これから動かすコマンドそのものです。ここをいちばんよく読みます。
コマンドは、あなたのパソコンで、あなたにできることなら何でもできます。分からないコマンドなら、Yes の前に「これは何をするの?」と聞き返します。
08 / 21
2 の「Yes, and don’t ask again」を選ぶと、npm test で始まるコマンドは、次から聞かれません。
npm test * の * は「後ろに何が続いてもよい」という印です。許す範囲が広すぎないかを読んでから選びます。3 はこのあと見る auto モードへの切り替えです。
09 / 21
選ぶとコマンドが動き、許可はルールとして .claude/settings.local.json に書かれます。
これは自分用のファイルで、Claude Code は Git(第11章)の記録に入らないようにします。ファイルの書き換えの「聞かない」は保存されず、セッションの間だけです。
10 / 21
ルールは自分で書くこともできます。allow は聞かずに許す、ask は毎回聞く、deny は止める、のルールです。
食い違ったときは deny がいちばん強く、ask、allow の順です。deny に当たったコマンドは、聞かれずに止まります。一覧は /permissions で見られます。
11 / 21
どこまで聞かずに任せるかは、権限モードで選びます。shift+tab を押すたびに、次のモードに変わります。
画面の下の「manual mode on」などが、いまのモードです。accept edits は、作業フォルダーの中の書き換えを聞かずに進めます。
12 / 21
auto モードでは、あなたの代わりに別の AI(分類器)が、動かす前に危なくないかを確かめます。
頼んだ範囲を超える操作や、読んだ文章に仕込まれた指示で動いていそうな操作は止めます。公式は、安全を保証するものではないと注意しています。
13 / 21
--dangerously-skip-permissions は、確かめを全部飛ばす使い方です。ふだんは使いません。
公式は、パソコン本体を壊せない隔離した環境(コンテナや仮想マシン)でだけ使うよう書いています。読んだ文章に仕込まれた指示(プロンプトインジェクション)への守りもありません。
14 / 21
大きな作業は、プランモードから始めます。manual から shift+tab を2回押すと plan mode on です。
プランモードの AI は、ファイルを読んで調べ、計画を書くだけです。あなたが計画を承認するまで、ファイルは書き換えません。
15 / 21
やりたいことを頼むと、AI はファイルを読んで調べ、計画を立てます。この間、ファイルは書き換えません。
計画のために、調べるコマンドを動かすこともあります。書き換えが止められているのは、あなたが計画を承認するまでです。
16 / 21
計画ができると「Ready to code?」と聞かれます。点線の中の計画を読み、このまま進めてよいかを決めます。
1 は承認して auto で進める、2 は承認して書き換えのたびに聞く(manual)選び方です。ctrl+g で、計画をエディタで開いて直接直すこともできます。
17 / 21
直したいところがあれば 3 を選び、直してほしいことを打ちます。AI が計画を直して、もう一度聞いてきます。
3 の行に、そのまま文字を打ち込めます。納得できるまで何度でも直せます。承認するとプランモードが終わり、書き換えが始まります。
18 / 21
プランモードは、調べる → 計画 → 読んで直す → 承認 → 書き換える、の順に進みます。
公式のおすすめは、やり方に迷うとき・何ファイルも変えるとき・知らないコードを触るときに計画から始めることです。1文で言える小さな直しなら、そのまま頼みます。
19 / 21
サンドボックスは、AI が動かすコマンドが書き込める場所とつなげる先を、パソコンのしくみで囲うものです。
囲いの中なら、聞かずに動かしても外を壊しにくくなります。Claude Code では最初は切れていて、/sandbox で入れます。
20 / 21
Claude Code は、頼むたびに、書き換える前のファイルを控えます。これをチェックポイントと呼びます。
Esc を2回か /rewind で、前の状態に戻せます。ただしコマンドだけで変えたファイルは戻らず、Git の代わりにもなりません(第11章)。
21 / 21
3社のコーディングエージェントにも、同じ考え方のしくみがあります。名前と切り替え方が違います。
細かい動きは製品や版で変わります(2026年10月時点)。使う前に、それぞれの公式の説明を確かめます。
01 / 21
AI エージェントは、ファイルを書き換え、コマンドも動かせます。だから、する前にあなたに聞くしくみがあります。
図は、Claude Code で毎回聞く設定(manual モード)のときです。読むだけなら聞かずに進め、書き換え・コマンド・Web の前に聞きます。
会話では:「コマンドを動かす前に聞いてくるから、読んでから Yes して」のように使います。
しくみの図AI がすることと、する前に聞くか02 / 21
Claude Code を起動し、shift+tab を1回押して、毎回聞く manual モードにしたところです。
v2.1.283 以降の Claude Code は、ターミナルでは auto モードで始まります(2026年10月時点)。auto では、ふだんの許可の画面が出ません(あとで見ます)。
会話では:「manual にしておいて」「shift+tab でモードを変えて」のように、モードの名前で話します。
~/practice03 / 21
見出しを変えてと頼むと、AI はファイルを読み(Read 1 file)、書き換え(Update)の前で止まります。
読むのは聞かずに進みますが、書き換えは許可を待ちます。Update の前の丸が灰色なのは、まだ動いていない印です。
会話では:「許可待ちで止まってる」——AI が、あなたの返事を待っている状態です。
~/practice04 / 21
第6章で見た許可の画面です。何を(Edit file)、どのファイルに(index.html)、どう変えるか(差分)を読みます。
差分は、変わるところを並べた表示です。- の行が消える行、+ の行が足される行。頼んでいないところが変わっていないかも見ます。
会話では:「差分を見てから Yes して」——何がどう変わるかを読んでから許可して、という意味です。
~/practice05 / 21
「1. Yes」を選ぶと書き換わり、緑の丸と「Added 1 line, removed 1 line」(1行足して1行消した)が出ます。
2 は、このセッション(いまの一続きの作業)の間、書き換えなどを聞かなくなる選び方です。3 の No で断ると、AI は止まって次の指示を待ちます。
会話では:「今回だけ Yes」「この作業の間は書き換えを任せる」のように、どこまで任せるかを選びます。
~/practice06 / 21
次は「テストを動かして」と頼みます。AI は、コマンド(npm test)を動かす前にも許可を求めます。
テストは、プログラムが期待どおりに動くかを確かめる小さなプログラムです(第7章)。npm test は、それを動かすコマンドです。
会話では:「テストを回して」——AI にテストのコマンドを動かしてもらうことです。
~/practice07 / 21
コマンドの許可の画面です。点線の中が、これから動かすコマンドそのものです。ここをいちばんよく読みます。
コマンドは、あなたのパソコンで、あなたにできることなら何でもできます。分からないコマンドなら、Yes の前に「これは何をするの?」と聞き返します。
会話では:「コマンドを読んでから Yes」——許可の画面で、何が動くかを確かめてから許すことです。
~/practice08 / 21
2 の「Yes, and don’t ask again」を選ぶと、npm test で始まるコマンドは、次から聞かれません。
npm test *の * は「後ろに何が続いてもよい」という印です。許す範囲が広すぎないかを読んでから選びます。3 はこのあと見る auto モードへの切り替えです。会話では:「この作業は毎回聞かれないように許可しておいて」は、この選び方か、次に見る設定のことです。
~/practice09 / 21
選ぶとコマンドが動き、許可はルールとして .claude/settings.local.json に書かれます。
これは自分用のファイルで、Claude Code は Git(第11章)の記録に入らないようにします。ファイルの書き換えの「聞かない」は保存されず、セッションの間だけです。
会話では:「許可は settings.local.json に入ってる」——自分だけの許可のルールの置き場所です。
しくみの図保存された許可のルール10 / 21
ルールは自分で書くこともできます。allow は聞かずに許す、ask は毎回聞く、deny は止める、のルールです。
食い違ったときは deny がいちばん強く、ask、allow の順です。deny に当たったコマンドは、聞かれずに止まります。一覧は
/permissionsで見られます。会話では:「CLAUDE.md(第12章)じゃなくて deny に入れて」——指示ファイルに書くのはお願いで、止めるのは設定のルールです。
しくみの図許可のルールを書く(allow・ask・deny)11 / 21
どこまで聞かずに任せるかは、権限モードで選びます。shift+tab を押すたびに、次のモードに変わります。
画面の下の「manual mode on」などが、いまのモードです。accept edits は、作業フォルダーの中の書き換えを聞かずに進めます。
会話では:「accept edits にしておけば、書き換えのたびには聞かれない」のように使います。
しくみの図Claude Code の権限モード12 / 21
auto モードでは、あなたの代わりに別の AI(分類器)が、動かす前に危なくないかを確かめます。
頼んだ範囲を超える操作や、読んだ文章に仕込まれた指示で動いていそうな操作は止めます。公式は、安全を保証するものではないと注意しています。
会話では:「auto で回して、終わったら差分を見せて」——任せたあとも、確かめるのは人です。
しくみの図Claude Code の権限モード13 / 21
--dangerously-skip-permissionsは、確かめを全部飛ばす使い方です。ふだんは使いません。公式は、パソコン本体を壊せない隔離した環境(コンテナや仮想マシン)でだけ使うよう書いています。読んだ文章に仕込まれた指示(プロンプトインジェクション)への守りもありません。
会話では:「
--dangerously-skip-permissionsで回してる」と聞いたら、確かめを全部飛ばしているという意味です。しくみの図Claude Code の権限モード14 / 21
大きな作業は、プランモードから始めます。manual から shift+tab を2回押すと plan mode on です。
プランモードの AI は、ファイルを読んで調べ、計画を書くだけです。あなたが計画を承認するまで、ファイルは書き換えません。
会話では:「プランモードで計画を出させて」——いきなり書き換えずに、まず進め方を見せてもらうことです。
~/practice15 / 21
やりたいことを頼むと、AI はファイルを読んで調べ、計画を立てます。この間、ファイルは書き換えません。
計画のために、調べるコマンドを動かすこともあります。書き換えが止められているのは、あなたが計画を承認するまでです。
会話では:「頭に /plan を付けて頼んで」——その1回の頼みだけを、プランモードで送るやり方です。
~/practice16 / 21
計画ができると「Ready to code?」と聞かれます。点線の中の計画を読み、このまま進めてよいかを決めます。
1 は承認して auto で進める、2 は承認して書き換えのたびに聞く(manual)選び方です。ctrl+g で、計画をエディタで開いて直接直すこともできます。
会話では:「計画を読んでから OK して」——進め方に納得してから、書き換えを始めさせます。
~/practice17 / 21
直したいところがあれば 3 を選び、直してほしいことを打ちます。AI が計画を直して、もう一度聞いてきます。
3 の行に、そのまま文字を打ち込めます。納得できるまで何度でも直せます。承認するとプランモードが終わり、書き換えが始まります。
会話では:「計画の 2 番はいらない」「先にテストを書いて」のように、計画を見ながら注文を付けます。
~/practice18 / 21
プランモードは、調べる → 計画 → 読んで直す → 承認 → 書き換える、の順に進みます。
公式のおすすめは、やり方に迷うとき・何ファイルも変えるとき・知らないコードを触るときに計画から始めることです。1文で言える小さな直しなら、そのまま頼みます。
会話では:「これは小さいからプランはいらない」「大きいから、まず計画から」のように使い分けます。
しくみの図プランモードの流れ19 / 21
サンドボックスは、AI が動かすコマンドが書き込める場所とつなげる先を、パソコンのしくみで囲うものです。
囲いの中なら、聞かずに動かしても外を壊しにくくなります。Claude Code では最初は切れていて、
/sandboxで入れます。会話では:「サンドボックスで動かす」——AI のコマンドを囲いの中で動かして、外を壊さないようにすることです。
しくみの図2つの安全網:サンドボックスとチェックポイント20 / 21
Claude Code は、頼むたびに、書き換える前のファイルを控えます。これをチェックポイントと呼びます。
Esc を2回か
/rewindで、前の状態に戻せます。ただしコマンドだけで変えたファイルは戻らず、Git の代わりにもなりません(第11章)。会話では:「さっきの変更、/rewind で巻き戻して」——チェックポイントの時点まで戻すことです。
しくみの図2つの安全網:サンドボックスとチェックポイント21 / 21
3社のコーディングエージェントにも、同じ考え方のしくみがあります。名前と切り替え方が違います。
細かい動きは製品や版で変わります(2026年10月時点)。使う前に、それぞれの公式の説明を確かめます。
会話では:「Codex なら /permissions で Read Only に」「Antigravity CLI も Shift+Tab でモードが変わる」のように話されます。
しくみの図許可・計画・囲いのしくみ(2026年10月時点)
会話ではこう出てくる(手順ごと)
上の手順の番号と合わせて見てください。
- 01
AI エージェントは、ファイルを書き換え、コマンドも動かせます。だから、する前にあなたに聞くしくみがあります。
「コマンドを動かす前に聞いてくるから、読んでから Yes して」のように使います。
- 02
Claude Code を起動し、shift+tab を1回押して、毎回聞く manual モードにしたところです。
「manual にしておいて」「shift+tab でモードを変えて」のように、モードの名前で話します。
- 03
見出しを変えてと頼むと、AI はファイルを読み(Read 1 file)、書き換え(Update)の前で止まります。
「許可待ちで止まってる」——AI が、あなたの返事を待っている状態です。
- 04
第6章で見た許可の画面です。何を(Edit file)、どのファイルに(index.html)、どう変えるか(差分)を読みます。
「差分を見てから Yes して」——何がどう変わるかを読んでから許可して、という意味です。
- 05
「1. Yes」を選ぶと書き換わり、緑の丸と「Added 1 line, removed 1 line」(1行足して1行消した)が出ます。
「今回だけ Yes」「この作業の間は書き換えを任せる」のように、どこまで任せるかを選びます。
- 06
次は「テストを動かして」と頼みます。AI は、コマンド(npm test)を動かす前にも許可を求めます。
「テストを回して」——AI にテストのコマンドを動かしてもらうことです。
- 07
コマンドの許可の画面です。点線の中が、これから動かすコマンドそのものです。ここをいちばんよく読みます。
「コマンドを読んでから Yes」——許可の画面で、何が動くかを確かめてから許すことです。
- 08
2 の「Yes, and don’t ask again」を選ぶと、npm test で始まるコマンドは、次から聞かれません。
「この作業は毎回聞かれないように許可しておいて」は、この選び方か、次に見る設定のことです。
- 09
選ぶとコマンドが動き、許可はルールとして .claude/settings.local.json に書かれます。
「許可は settings.local.json に入ってる」——自分だけの許可のルールの置き場所です。
- 10
ルールは自分で書くこともできます。allow は聞かずに許す、ask は毎回聞く、deny は止める、のルールです。
「CLAUDE.md(第12章)じゃなくて deny に入れて」——指示ファイルに書くのはお願いで、止めるのは設定のルールです。
- 11
どこまで聞かずに任せるかは、権限モードで選びます。shift+tab を押すたびに、次のモードに変わります。
「accept edits にしておけば、書き換えのたびには聞かれない」のように使います。
- 12
auto モードでは、あなたの代わりに別の AI(分類器)が、動かす前に危なくないかを確かめます。
「auto で回して、終わったら差分を見せて」——任せたあとも、確かめるのは人です。
- 13
--dangerously-skip-permissionsは、確かめを全部飛ばす使い方です。ふだんは使いません。「
--dangerously-skip-permissionsで回してる」と聞いたら、確かめを全部飛ばしているという意味です。 - 14
大きな作業は、プランモードから始めます。manual から shift+tab を2回押すと plan mode on です。
「プランモードで計画を出させて」——いきなり書き換えずに、まず進め方を見せてもらうことです。
- 15
やりたいことを頼むと、AI はファイルを読んで調べ、計画を立てます。この間、ファイルは書き換えません。
「頭に /plan を付けて頼んで」——その1回の頼みだけを、プランモードで送るやり方です。
- 16
計画ができると「Ready to code?」と聞かれます。点線の中の計画を読み、このまま進めてよいかを決めます。
「計画を読んでから OK して」——進め方に納得してから、書き換えを始めさせます。
- 17
直したいところがあれば 3 を選び、直してほしいことを打ちます。AI が計画を直して、もう一度聞いてきます。
「計画の 2 番はいらない」「先にテストを書いて」のように、計画を見ながら注文を付けます。
- 18
プランモードは、調べる → 計画 → 読んで直す → 承認 → 書き換える、の順に進みます。
「これは小さいからプランはいらない」「大きいから、まず計画から」のように使い分けます。
- 19
サンドボックスは、AI が動かすコマンドが書き込める場所とつなげる先を、パソコンのしくみで囲うものです。
「サンドボックスで動かす」——AI のコマンドを囲いの中で動かして、外を壊さないようにすることです。
- 20
Claude Code は、頼むたびに、書き換える前のファイルを控えます。これをチェックポイントと呼びます。
「さっきの変更、/rewind で巻き戻して」——チェックポイントの時点まで戻すことです。
- 21
3社のコーディングエージェントにも、同じ考え方のしくみがあります。名前と切り替え方が違います。
「Codex なら /permissions で Read Only に」「Antigravity CLI も Shift+Tab でモードが変わる」のように話されます。
この章のまとめ
- 1
許可の画面では、何をするのか・どのファイルか・どう変わるかを読みます。書き換えなら差分を、コマンドなら点線の中のコマンドそのものを読み、分からなければ Yes の前に聞き返します。「今回だけ」「このセッションの間」「次から聞かない」と、任せる範囲を選べます。
- 2
どこまで任せるかは、権限モードと許可のルールで決めます。manual は毎回聞き、accept edits は書き換えを任せ、auto は別の AI が代わりに確かめます。settings.json の allow・ask・deny は Claude Code が守らせるルールで、指示ファイルに書くお願いとは違います。確かめを全部飛ばす使い方は、隔離した環境の外では使いません。
- 3
大きな作業は、プランモードで計画から始めます。AI は読んで調べて計画を書くだけで、承認するまで書き換えません。計画を読んで直してから承認します。囲う(サンドボックス)・戻す(チェックポイント)しくみもありますが、記録を残して戻せるようにするのは Git の役目です(第11章)。
この章の内容を確かめた情報源
- Claude Code「Choose a permission mode」(権限モード・プランモード・auto モード・確かめを飛ばす使い方の注意)
- Claude Code「Configure permissions」(何の前に聞くか・許可の画面・allow / ask / deny のルール)
- Claude Code「Settings files and precedence」(settings.json の置き場所と、ルールの書き方の例)
- Claude Code「Best practices」(調べる → 計画 → 書く、の進め方と、計画を飛ばしてよい作業)
- Claude Code「Configure the sandboxed Bash tool」・「Checkpointing」・「Security」(サンドボックス・チェックポイント・プロンプトインジェクション)
- OpenAI「Agent approvals & security」・「Sandbox」・「Slash commands in Codex CLI」(Codex の承認とサンドボックス・/permissions・/plan)
- Google Antigravity「Choose an execution mode」・「Agent permissions」・「Terminal sandbox」・「Plan (/plan)」(Antigravity CLI のモード・許可のルール・囲い・計画)
- Google Cloud「Gemini CLI」(Google が最新の Gemini でのコーディングに Antigravity CLI を勧めていること)
確認日: 2026年10月25日